映画音楽になどるボードゲームアートワークの相関

映画の音楽は、作品の主役ではないんですよね。作品を引き立てるための音楽なので、基本的には映像より前に出ない。基本的には引き立て役なんですが、画がいまいちとか、役者の演技がいまいちとかの場合には、音楽を前に出して他の要素をカバーすることもあります。でも、それは例外処理でなければいけない。あまりに音楽が前に出ちゃったら、映画の体裁を整えた”音楽作品の映像”になってしまいませんか? ストーリーの流れとして時折り前に出ることはあっても、あくまでちょい役に留めるのがベターなんですよね(と、習いました)。

映画とボードゲームは異なるんですけれど、映画音楽みたいなことがボードゲームのアートワークにも当てはめることが出来て、あまりにアートワークが主張しすぎると、ゲームの面白さは関係なくアートワークだけで手に取られます。むしろ、ボードゲームの方はアートワークのパワーを強くしてガンガン売れた方が短期的なマネーとしては良いです。けれど、アートワークに偏って”主従の主”が負けてしまうと、長期的なマネーを考慮したときに果たして良いと言えるか、疑問なんですよね。後の作品でのリピートが減る懸念がありますよね。

まー、かといって、今この作品を手に取られないことには、後の作品云々もないんですけれど。バランスですよね、結局のところ。