ボドゲはもうオワコンなんじゃないか説の投稿への反応のひとつに、「枯山水の様なヒットは長い事耳にしない」という声がありました。
中古市場が作品を殺しにかかってくるので、ヒット作品はなかなか産まれづらいのです。
数が売れれば売れるほど、売れた作品は中古市場にも流れていきます。貧乏になっていく日本において、価格の安さはある種の正義です。貧乏になるほどに、中古品への抵抗感が低くなっていきます。
ボドゲの中古市場において、駿河屋の存在は絶大です。その絶大さは、中古市場の範疇をはるかに超えて、新品の売れ行きに直接的な打撃を与えます。与える打撃の大きさは、中古市場に流れる作品の数量が多ければ多いほど絶大になっていきます。
凶悪な中古市場に対して、ボドゲ出版社は、中古市場に流れる前に初動の勢いで売り抜けよう!という挙動をとるようになります。中古市場に数多く流れてしまうと、ボドゲ出版社は新品が売れずに在庫を抱えて死んでしまうから。
「あの作品は絶版かー」「この作品も絶版かー」という状況になっているでしょう?それは仕方のないことです。だって中古市場が存在するから。これはボドゲ出版社が生死をかける状況に引きずりこまれているということなのです。中古市場が強力だから仕方のないことなんですよ。